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モチを清めに、雪の中を観音様へ

 2月28日(金)、栃窪集落上の護国観音で、浦佐裸押合い祭でまかれるおモチのお清めがありました。

 この祭りは、南魚沼市内の浦佐地区の毘沙門堂で、大勢の男たちが本尊に参拝するために堂内で裸で押し合う奇祭と知られます。その押し合いの際にまかれるモチを栃窪集落から出しています。

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 午前中に作っておいた紅白の丸モチを、13時から地域住民7名が背負い、標高差約200mの山の上までカンジキで向かいました。

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 例年に比べて雪が少なく、例年なら雪に埋もれているはずの塚がまだ見えていました。

例年、この時期にはすっぽり埋もれてしまう塚が見れました

例年、この時期にはすっぽり埋もれてしまう塚

 護国観音像の前でモチを供え、お清めをして無病息災を願いました。

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 下山は、登ってきた斜面を滑り下りてあっという間に集落に到着しました。
 モチは、すぐに浦佐地区にある毘沙門堂へ納められ、3月3日(月)の本祭の押し合いの中でまかれます。

三義人を祀る九日祭りが行われました

 9月9日に九日祭りが行われました。
 九日祭りは、集落に伝わる「山論三義人」を祀る行事です。

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 山論三義人は、約300年前の栃窪村と隣村との山論(山野の利用をめぐる争論)で、敗訴となったのを不服と考え、直訴した罪で犠牲となった勇気ある三人です。栃窪村ではその恩義を感じて、公に祀ることができなかった三義人の祠の前に、年に一度地蔵さまを移し、この地蔵を祀るように見せかけて粛々と三義人を毎年祀ってきたそうです。

 豊かな自然の恵みを得られる栃窪の山や川や野が今あるのは、こういった先人達の積み重ねのおかげなんだなぁと、感謝できたお祭りでした。

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 祭りでは、お神酒がふるまわれ、太鼓のリズムにあわせて盆踊りを踊りました。9月に入り夜はすっかり肌寒くなった栃窪ですが、お酒と踊りで暖かな夜となりました。

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