わらしごと

田んぼの作業が終わり、雪が降り始めると、冬仕事がはりまります。
ととは家で「わら」しごと、かかは家で「はた」しごと。
翌年一年間で使う、わらじ、みの、きもの、すべて冬のうちにつくっておきます。

今日はおじいちゃんにわら仕事(まずはわらじ)を教えてもらいました。
最初に刈り取った藁を木づちでたたいて柔らかくしておきます。
それから全ての基本となる 縄 を綯(な)います。
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数本の藁をふた束、器用に一本の縄にないます。
やらせてもらいましたが、これがまた難しい。
同じ太さで長いものをつくるのは職人技です。
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それから縄を基礎として、藁を編んでわらじの形にしていきます。
糊もテープも使わず、わらをつぎ足して編むことで途切れることなく
わらじになっていきます。Image
最初と最後のし仕組みは企業機密だそうです笑

師匠の隣で格闘すること2時間、大幅な助けを借りて1足のわらじができました。
昔は、わらじはこどもの仕事で1日10足できて一人前と言われたそうです。
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藁は中空なために、断熱効果がありあたたかいのだそうです。
ホッキョクグマの毛皮と同じ原理ですね。

最後の写真は正月飾りです。
いまこれをつくれる人はもうあまり残っていないそうです。
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わらしごと」への2件のフィードバック

  1. 懐かしいわら細工、藁仕事の風景に触れました。私も小学生の冬の毎日が藁叩きから、藁草履作りをしていた事を思い出しました。魚沼の山景色が懐かしい。

  2. コメントありがとうございます。最近ではわら細工ができる人も残りわずかで、どうやって伝えていくかが大きな問題となっているそうです。時代は変わって道の駅などで観光客へ販売しているそうですが、果たしてこの後どうなるか。暖かいワラジ、好きなんだけどなぁ。

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